ROLLERBLADE WBS Derby Dark grey
2000年発売
定価:30,000円
インナー:Nuback
フレーム:Fiberglass240mm
ウィール:74,74,74,74
ベアリング:ABEC1
備考
・フレーム脱着式
・上靴で歩行可能
カタログより抜粋:
”WBS(ウォーキング・ブレード・システム)”は、ローラーブレードで行動する新しい方式。スケーティングの最中に歩きたくなった場合、ワンタッチでブレード部を外して、スケートをウォーキングシューズに変えてしまう。スケートに戻すにはブレードを取り付けるだけでOK。
パワーストラップ:パワーストラップがブーツの横への倒れこみをガード。
ブレード:簡単で安全なバインディング・システム。取り外したフレームは軽量化され、かさばらないため、容易にリュックなどに収められる。
感想:
2000年発売の脱着式インラインスケート。型式のDerby Dark greyはシューズの種類を表し、革靴のようなタイプも存在する。またアイスブレードも存在したようだ。CR(シティラン:街滑り)愛好者に非常に人気があり滑走と歩行のバランスに定評あるブーツ。
現在は入手困難。滑走だけに限れば脱着式は滑走専用ブーツには適わないので基本的にはセカンドブーツとして購入すべきである。
フレーム長が短い為扱いやすい。
またフレームの材質とウィール径のおかげでスピードが出しにくいが元々スピード仕様ではなく街を気軽に散歩することが目的なので気にならない人には問題にならない。
この時期のインラインスケートは4輪ロッカリング出来るブーツが多く、このブーツも4輪ロッカリングが可能だ。
滑走時は紐を靴の一番上まできつめに締めると操作感がアップする上、安定性もアップするのでブレード装着する前に紐を締めなおすと良い。
歩行時は逆に紐を少し緩め、靴上部は紐を通さないと良い。
脱着式インライン比較
同時期に販売していた脱着式ブーツとしてHYPNOがある。気になる比較をしてみよう。
(最新型での比較ではないので注意)
滑走性
滑走時の安定性はWBS
しかしフレーム(ブレード)にアルミタイプが無く大きいウィールを装着できないので走破性ではHYPNO
構造的にブレードの接する面積が少ないHYPNOはブレード部の横方向への剛性が低い。
結果的には安定し難いHYPNOよりWBSの方が滑りやすい。スピードは出ないが。
歩行
ブレード部分以外全て靴に付いているHYPNOは重く、歩きにくい。
WBSは紐を緩めるとかなり歩き易くなる。
ただし、歩行時の携帯性はHYPNO。
歩行と滑走
歩行時は靴がフィットしているよりも多少緩い、もしくは柔らかい方が歩きやすい。
滑走時はブレードに対して足が横にずれると非常に滑りにくくなる。基本的には硬くないとブレード部が倒れてしまう為に滑りにくい。
歩行時は滑走時よりも靴の重さを感じやすい。滑走時は足を地面についている時間が長く、上げている時間が比較的短いのが原因だろう。
まとめてみよう。
歩行時は動きやすいように柔らかく、軽い方が良い。また取り外したパーツは小さく軽量な方が良い。
滑走時はブレードの操作の為に硬い方が良い。
HYPNOでは歩行時の携帯の良さを重視し携帯する部分をブレードのみにしている。
WBSでは歩行のし易さと滑走時の安定性(滑りやすさ)を重視している為に、ブレードが靴と接している面積を増やすようにブレードの上面を広げている。
歩行と滑走は求められている性能がどちらか片方しかとれない部分が多い。WBSはそういう意味でのバランスの取れたブーツと言えるだろう。
上部ブーツ部は靴になっていて歩行可能。靴はスェード調のモデル。革靴っぽいモデルも存在する。
下部フレーム部。アルミフレーム、80mmウィール装着タイプがあればさらに良いのだが。
後部固定具アップ。
上部ブーツの固定具を外した状態。
前部固定部アップ。つま先をひっかける。
フレーム部。コンパクトにたたんだ状態。片足のみヒールブレーキ付き。ヒールブレーキは取り外し不可。
前部固定具に指をひっかけると持ち運びが楽